立ちんぼの経済学
シンガポールの大学のNTUと複数の大学が行ったゲイラン立ちんぼの調査の記事がありましたので、紹介させて頂きます。
Economics of prostitution in Geylang
調査によると立ちんぼの女の子の国籍は中国、ベトナム、タイ、インドネシアから来ている子で、177人の立ちんぼを2年かけて直接インタビューした結果、ゲイランに立っている一般的な女の子は、26歳で1日平均4人の客をとり、一回当たりのプレイ料金はS$70で、一ヶ月の収入は経費や家賃を除いて$3,200程度だという事でした。
Ipanemaで人気のある女の子は一ヶ月で約S$5000~6000位稼ぐという他の情報もあり、意外と稼げているみたいですね。
女の子の多くは旅行者としてシンガポールに来るか、別の仕事が終わった後に立っているようです。
※余談ですが、昼の仕事を持ちながら売春婦として働くことを”Moonlight while holding other jobs”と呼ぶみたいですね。
また、シンガポールでは売春行為自体は違法ではなく、”solicit in public”(公共の場で乞う行為=客引き)と”pimps to live off the earnings of prostitutes”(売春のあっせんで生計を立てる行為)が法に触れるという事で、女の子が道に立って客が声をかけるのであれば問題ないようです。
ただし、”Foreign workers who moonlight while holding work permits will face a fine of up to S$5000 and be barred from future employment.”と以下のサイトにあるように他の仕事を持ちながら売春をした場合にはS$5000の罰金と雇用の剥奪がされてしまうという事もあるみたいですね。
http://www.rex.edu.np/singapore.php
事実以前のゲイランでの摘発のニュースでは立ちんぼは捕まっていないようなので、違法ではないと明言されているのは遊ぶ側としても安心でしょうか。
面白いのが、女の子側も客を選んだり、男性の人種によって料金を変えたりするそうで、ある女の子は白人には裕福なので$81で、中国人にはS$69、バングラディッシュ人にはS$44でオファーするようです。また、女の子によってはインド人とバングラディッシュ人は断る場合もあるみたいです。記事では日本人は言及されていませんが、価格帯から考えると白人と同じ扱いという感じでしょうか。
これは立ちんぼを見ていると、特に中国の女の子でインド人の男性が通り過ぎるときにあからさまに目を合わさない女の子が居るので、こういう子はNGにしているという事だと思います。
SMS風俗でも中国人のみ、など制限している場合もあるので、こちらも同じですね。
(ちなみに日本人はこういう場合でも大体大丈夫です。)
記事は”The study did not ask the women if they were forced to work as sex workers”(調査では女の子達に強いられて売春婦として働いているかは聞いていない)と締められていますが、立ちんぼとして立っている中国、ベトナム、タイ、インドネシアの女の子や、Brixに居るような北欧の白人の子は自国の経済状況の問題もあり、例えばカンボジアだと、女の子で特殊技能も英語などの外国語も習得していないような普通の子は単純作業しか仕事がなく、月の稼ぎはUS$150程度で、家族も裕福ではない中でシンガポールで一ヶ月間頑張れば約20ヶ月分の給料が手に入るというのは仕方が無く来ているという状況もあるのでしょう。
立ちんぼで稼いだ女の子の既婚で子持ちのお姉さんがお金を借りに来るという話もありますし、本人だけの問題とも言い切れないと思います。
特に立ちんぼは置屋のように管理人や制度に守られているというわけでもなく、女の子のOwn riskで様々な客と行為を持つことなり、様々な事情を背負いつつ異国で頑張っている女の子達は応援したいという気持ちになります。
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